The Burton Blog

Burtonライダーが選ぶコンテストでの相棒

この10年で、劇的な進化を遂げたパークライディング。Burtonライダーのアンナ・ガッサーマーク・マクモリスダニー・デービスの貢献度は言うまでもありませんね。

日々トリックやアイテムが進化するなか、コンテストシーンの第一線で活躍し続けるには、高い順応性が必要不可欠です。毎年、Burton US Openのスロープスタイルコースも変化しており、アイテムはどれもビッグサイズ。世界最高峰のパークライディングの舞台なので当たり前ですが、全てがネクストレベルになっています。さらに、コースの可能性を十分に引き出すためのクリエイティビティも重要になるのです。

そんなハイレベルなシチュエーションに適したボードについて知りたければ、コンテストを中心に動いているライダーに聞くのが一番でしょう。

Anna Gasser at the Burton U.S. Open
Talent Scoutに乗って、Burton US Openのスロープスタイルでレール越えエアを見せるアンナ・ガッサー

みなさんが持つパークボードのイメージは……、ツインシェイプやクールなグラフィックといったところでしょうか。それさえ満たしていれば完璧……って、そんなことはありません!シェイプやフレックス、耐久性、多様性をパーフェクトなコンビネーションで提供するため、綿密な計算に基づき設計し、何度もテストを繰り返し、膨大な時間と労力を費やしてこそ、様々なレベルに合ったパークボードを作ることができるのです。コンテスト思考の人には、ジャンプとレールで高いパフォーマンスを発揮するツインボードが必要です。一方でストリート思考の人には、ソフトなフレックスと高い耐久性を備えたボードが良いでしょう。1シーズンに何本ものボードを買うわけにはいきませんからね……。

今週はBurton US Openウィークということで、今日のトップコンペティターが乗るボードを紹介していきましょう。

もしくは、Burton.comのボードファインダー(ウーメンズ/メンズ)でも、自分に適したパークボードを見つけることができます。


アンナ・ガッサー& The Talent Scout

シェイプ: ツイン
ベンド: キャンバー
適したライディング: パーク、ジャンプ、レール、グルーマー、サイドヒット、たまにパウダー

いつも、どうやってボードを選んでいるの?好みのボードは?

やっぱり乗ったときのフィーリングが一番だけど、まずはシェイプを見るわ。スイッチトリックをたくさんやるから、ツインシェイプが良いわね。スイッチで滑ったり、スイッチでレールトリックをやったり、スイッチで着地したり、そんなときはディレクショナルよりツインの方がナチュラルだし。あと、パークやクルージングではキャンバーボードが好きね。

私はTalent Scoutに乗っているんだけど、Burton US Openでは本当によく見かけるボードよ。大きなジャンプでの着地やハイスピードアプローチでの安定性が抜群ね。それに加えて、レールではとてもプレイフルなの。ノーズプレスもできるし、大きなジャンプを飛ぶこともできるボードなの。

先日、ウーメンズ初となるトリプルコークをメイクしたけど、そのときもTalent Scoutに乗っていたよね?Talent Scoutはスキルアップに貢献していると思う?

メイクしたときに乗っていたのは、もちろんTalent Scoutよ。あのときは、とてもハッピーだった。ボジティブなヴァイブスとアドレナリンがすごかったわ。自分のボードを信頼できるって、とても大切なことなの。言い換えれば、自分への自信につながるのよね。Talent Scoutで覚えたトリックは数え切れないわ。スキルアップに欠かせない存在であることに間違いはないわね。

パーフェクトなボードを探している人たちに何かアドバイスはある?

何をしたいのかによっても変わってくるんだけど、もしリゾートを楽しく滑ったり、パークに入ろうと思っているのなら、Talent Scoutがオススメよ。ぜひBurton Test Ride Tourで試してみて。

マーク・マクモリス& The Process

シェイプ: ツイン
ベンド: ピュアポップキャンバー
適したライディング: パーク、ジャンプ、レール、グルーマー、サイドヒット、たまにパウダー

ボードについて、マークの意見を聞かせてよ。自分が乗りたいボードって、どんなボード?

どんなコンディションでも、毎日リゾートで乗れるボードかな。Processみたいなパーフェクトリゾートボードなら、30cmのパウダーだって問題ないよ。いろんなタイプのレールを攻めるのに十分な柔らかさだし、プレスだっていける。そのままストリートにも対応できるだろうね。もちろん、大きなジャンプだって大丈夫さ。ハイスピードでアプローチしているときも安定するしね。

かなり広範囲で活躍しているみたいだね。

やっぱりオールラウンドなスノーボーダーでいたいから。飛ぶのも擦るのも、スノーボードの全部が好きだからね。レールやジャンプだけじゃなく、パウダーでもフリーランでもスキルを証明したいんだ。

Mark McMorris speeding towards a jump.
気持ちセットバックすることで、少しだけディレクショナルなライドフィールをプラス
Mark McMorris sending a backside 180 on the Process snowboard.
ビル3階分くらいの高さが落ち着くらしいマクモリスとProcess

ツインボードについてはどう思う?

フリースタイルをやりたいのなら、やっぱりツインシェイプが最高だと思う。俺自身、セッティングはセンターじゃないんだけどね。ちょっとノーズを長めに取って、テールを短めにしているよ。バインディングのアングルも前足の方が大きいんだ。超ツインってわけじゃないのさ。でもパークを滑るのであれば、やっぱりノーズとテールは均等に近い方が良いと思う。

Burton US Openでのファイナルランなど、本当に決めなきゃいけないシチュエーションでは、どんなことをボードに求める?

とにかく折れないことだね。最高の相棒として、普段通りのパフォーマンスを出してくれれば良いんだ。あとは、バインディングのビスが緩んでいないかなどを確認するよ。最後のランで優勝を決められたら、それ以上に最高な気分はないだろうね。そこを目指しているわけだけど、もちろんケガする可能性だってあるし、思い通りの滑りをできないこともある。イメージ通りの滑りができないときは、やっぱりつまらないよ。逆に、思い描いた通りのことができれば、これ以上楽しいことはないね。

ダニー・デービス& The Thinkers

ボード: Free Thinker
シェイプ:
ツイン
ベンド: キャンバー
適したライディング: ハーフパイプ、パーク、ジャンプ、レール、グルーマー、サイドヒット

昔はツインボードばかり乗ってたんでしょ?

その通りさ。ハーフパイプもジャンプもレールも、レギュラーとスイッチで同じように滑れるボードが好きだったからね。あの頃は若かったんだよ。クソガキだったのさ。テイパーについても知らなかったし、ボードのこともよくわかっていなかったんだ。とにかく、ハーフパイプからジャンプ、レールまで、同じボードで滑りたかったんだよね。

それが今ではボードの開発にも携わっているわけだよね。Free ThinkerとDeep Thinkerの誕生について教えてよ。

ボードに興味を持ち始めてから、自分が好きなボードと好きじゃないボードについて、その理由を知りたくなったんだ。自分的に最高の1本でも、みんながみんな最高だと思うとは限らない。滑り方や体型によっても好みが変わってくるのさ。

Free ThinkerとDeep Thinkerの開発にあたって、まずJGに相談したんだ。彼の質問に答えていくうちに、何となくコンセプトができていったわけ。俺たちは、Family Treeみたいなクイーバーを作りたかったんだ。でもパウダーじゃなくて、パークやパイプ、オールマウンテン用のクイーバーさ。1つはパークやジャンプ、レールで威力を発揮して、もう1つはグルーマーでのカービングやバックカントリーに優れているやつ。ちょっと浮力もプラスしたりしてね。

The Thinkersは、フリースタイル版クイーバーなんだ。

ボード: Deep Thinker
シェイプ:
ディレクショナル
ベンド: ディレクショナルキャンバー
適したライディング: ハーフパイプ、ジャンプ、グルーマー、サイドヒット、パウダー

Free Thinkerはどんな日に乗るの?

メインはハーフパイプだね。スプリングライディングにも最高さ。パークだったらいつでもバッチリだよ。ツインのキャンバーだから、パークやパイプ、レールで活躍するボードなんだ。

でも、Deep Thinkerもパイプで使っているよね?

最初はDeep Thinkerでパイプを滑っていたんだけど、いつの日からか、「もっとパイプに適したボードってどんなものだろう?」って思い始めたんだ。Deep Thinkerのシェイプやデザインが好きだったし、クールなシェイプのボードを見ると「パイプで使ってみたい!」って思うんだよね。

Deep Thinkerでパイプを滑ったからこそ、Deep Thinkerが最も輝く場所を知ったってわけ。この間、タホで胸パウに当たったんだけど、Deep Thinkerの160は最高にキラーだったよ。

Danny Davis with the Deep Thinker snowboard balanced on his head.
バックカントリーで、「バランスとは何ぞや?」と自らに問いかけるダニー
Danny Davis, switch method in the pipe at the Burton U.S.Open.
ディレクショナルシェイプのDeep Thinkerでスイッチメソッド

もちろん今回紹介したもの以外にも、Burtonでは、ベンドやシェイプの異なる多くのパークボードをラインナップしています。パークに特化したテクノロジーを採用したボードもあるので、ぜひチェックしてみてください。


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