The Burton Blog

変化を越えて: Culture Shiftersで生まれたキッカケ

ゼブ・パウエルセレマ・マセケラが立ち上げたCulture Shiftersは、BIPOC(黒人、先住民、有色人種)の変革者たちが集まり、スノーボードの理想の未来を象徴するコミュニティを作っています。

Culture Shiftersの役割は、より根本的に包摂のあるスノーボードコミュニティを作るために何ができるのかという会話をリードし、多様なコミュニティを築くことです。

今年のイベントの準備を進めるにあたり、スノーボードカルチャーをより良い方向へ進めるサポートをしてくれたFat TireRed BullAspen SnowmassUAGIkonAnonに感謝します。

Culture Shiftersの精神を知るために、過去に参加したジョー・カンザングに簡単な質問をしてみました。「この1年、Culture Shiftersはあなたの人生にどのような影響を与えましたか?」

ここからは彼の答えです。

暖冬や賃金格差の拡大、大衆の包摂に関する取り組みが後退する中、Culture Shiftersはさらに大きく踏み込みました。コミュニティの取り組みがスノーボードにおける新たなカルチャーを作り出し、山での珍しい存在があらゆる場所で当たり前にいて、さらにそのコミュニティで影響力を与える存在になったのです。

昨年4月、私は受賞歴のある映画監督でアクションスポーツフォトグラファーのアティバ・ジェファーソン、NFLのタイトエンドでチェルシーフットボールクラブのサポーターでもあるCJ・ユゾマ、アーティストのチェイス・ホール、組織変革コンサルタントのシャノン・ハウエル、そして私の左隣には自転車競技のチャンピオンでコミュニティビルダーのジャスティン・ウィリアムズと向かい合って座っていました。人生での経験について語り合い、笑い合いながら、私たちはそれぞれの表現を共有することで落ち着きました。Culture Shiftersはスノーボードの捉え方を再構築する取り組みであり、私たちのコアにあるものです。会場を見渡すと多くの著名人が思い思いにスノーボードの楽しさを表現していました。私と同じような境遇の人々は、全ての山に新しい常識を築こうとしていました。

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セレマ・マセケラとゼブ・パウエルがリードするCulture Shiftersは権利の剥奪や文化社会的無視の状況下においてもより強い絆を築こうとするアーティスト、アスリート、コミュニティリーダーたちの巡礼のようなものになっています。多様な人が集まりスノーボードをキッカケとして、Culture Shiftersはより力強いコミュニティを築いているのです。

昨年のCulture Shiftersを終えて、私はそこでの衝撃を忘れられないままニューヨークへ帰ってきました。Culture Shiftersは、サイヤ人のような影響力を残していました。SNSを通じて参加者たちがそれぞれのユニークな視点を語り、そのエネルギーが広がっていくのが目に見えるようでした。私たちの多くは、自分の周りでCulture Shiftersを共有することを熱望しているのです。

BurtonのCulture Shiftersのためにアスペンで72時間ほどを過ごし、スノーボードコミュニティのあるべき姿を考えました。 あらゆる場所、あらゆる生き方をしている人たちが集まり、つながり、刺激し、そしてサポートし合いながら、一緒にライディングする。それこそが理想の姿です。

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今でも私は、ディレクター兼プロデューサーのベイジル・トゥイーディーEbony Beach Clubの創設者でDJ仲間のブリックによる最終日の象徴的なパフォーマンスを思い出しています。当時からCulture Shiftersが単なる貴重な体験以上のものであることは分かっていましたが、今になってさらにそれを確信しています。

私たちの多くにとって、そしてまだ体験したことのない人にとって、Culture Shiftersは私たちが山の外で見たいと思っている変化の理想系として突然現れました。Culture Shiftersはスノーボードという共通の経験を象徴するものですが、より壮大なスケールで言えば世界をアップデートすることなのです。

スノーボードには、人生の喜びを取り戻す簡単な方法があります(今でも地形できれいなハーフキャブをメイクするたびにテンションが上がってしまう)。現在の社会的対立に歴史的な背景があることは言うまでもありませんが、私たちの生活に影響を及ぼす要因があまりにも多く、毎日がとても暗く感じられる世界では、ただ生きているだけでも辛いことがあります。山は、私たちがこの世界で唯一平穏を保てる場所のように感じます。

しかし、どんなに滑ることが好きでもいつかはその板から降りるときが来るでしょう。世界の複雑さを認めることが必要であり、中立を保たないことはより過激です。それは生きていくことへの社会的責任のようなものでしょう。私たちがこの地球に対して負っている環境に対する責任と同じように、何かが間違っているときにはそれをしっかり認めなければならないのです。

格差、人口減少、大量虐殺、私たちがどんなに懸命に「存在しない、聞こえない」と振る舞おうとしてもそこに「ある」のです。そして、こうした現実的な問題を変えるキッカケを作るのは、私たち次第なのです。最近私はCulture Shiftersで感じたあの高揚感、あの喜びをどうすれば維持できるのかと自問しています。そして、コミュニティのあり方について交わしたリアルな対話が、その喜びを支えていることを思い出します。

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そういう気まずい会話をすることで、安心感が生まれるのだと感じました。私たちは、お互いをよりよく理解できるようになり、自分がどこから来たのかをより明確に理解することができます。確かにたまに緊張が高まることもありますが、Culture ShiftersやMystery Series、そしてオーストリアで開催される6290 Showupのようなイベントでは、私たちは同じチームにいるのだということ気づかせてくれます。そしてそれは私にとって重要なことであり、それを感じられることこそが全てなのです。Culture Shiftersは多様なスタイルを持つ様々な人たちを結び付けているのです。

変化を越えて、Culture Shiftersによる新たな包摂の基準が作られています。Burtonはこの世界で変化を起こそうとしている私たちが、常に力を発揮できるよう助けてくれています。この共同的な支援はムーブメントへと発展しました。そして以前は閉鎖された部屋で座っていた私と同じような見た目の人たちがリフトを上り、確実にその壁を破っているのを目の当たりにして抑えきれない喜びを感じています。

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Culture Shiftersは、山以外での人生について語り合える場所です。全員が学び、教え、理解し、リラックスする場所です。Culture Shiftersでの経験を経て、私はこのイベントと同じ情熱やバイブスを何度も感じています。Mt.HoodでゼブとBojanglesについて話しているときもケニー・スティルスのAthletes For Ceasefireをサポートしているときも、もしくはデータアナリストでウェルネスインストラクター、そしてあらゆるボードスポーツを愛するヤズ・ウィルカーソンと出会ったときも、私が経験してきたコミュニティに基づきどんなアクションが生まれるのか見てきました。

ハロルド・ハンター財団とのザイオン・ライトのメンタルヘルスシリーズで、私はCulture Shiftersの方向性が正しいのだと確信しました。プロデューサーであり参加者でもあるグラディミール・ジェリンと5つの町を自転車で横断した後、ビールを飲みながら仲間意識が芽生えていくのを感じました。小さいオフィスのアートギャラリーでBurtonチームライダーのコーディ・ウィリアムズとはみ出し者になったあの夜から、私はCulture Shiftersの価値を感じています。ブルックリンからボストンまで自転車で行こうとしたが結局映画監督のカルロス・ジェリに助けられ、連れて行ってもらったとき、カルチャー・シフターズの居心地の良さを実感しました(といっても、8分の7くらいまで行っていましたが)。

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Burtonは常に熱心に粘り強く取り組んでいます。地球に対してだけでなく、全てにおいてです。孤立させるつもりはありません。私たちはスクリーンの中に映し出される理想ではなく、現実を生きているのです。BurtonのCulture Shiftersはその理想系を体現しているようなものであり、より良い未来を作るためのキッカケなのです。それはチェイス・ホールとセレマ・マセケラの新しいFamily Treeを祝う場所であり、同じ場所でお互いを見つけたら、いつでもパークセッションできる場所です(ブライアン・リードへ、今度デンバーでディナーしようよ!)。

少人数の才能あるアーティストたちとスノーボーダーが手を組み、私たちが愛するスノーボードのキッカケ作りから始まったこのイベントは、継続的な進歩のための礎を築きました。年々、Culture Shiftersは大きくなっています。その積み重ねが私たちのまだ見たこともないような未来には不可欠なのです。世界規模で見れば、私たちが望むような現実からはまだまだ遠いでしょう。しかし、このカルチャーはここにあり、私たちはこれからも進み続けます。

4月にCulture Shiftersが再び始動します。私たちが共に走り始めているコミュニティがこれからも反映し続けることを願っています。

モロッコとモントリオールの間で、喜びとともに。
ジョー・カンザング


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