Anonレンズの選び方
雪山のコンディションは、一瞬で変わってしまいます。
朝はピーカンだったけど、午後になると空は灰色。レンズはそのままだから、何だか暗い。スノーボードあるあるですね。常にスペアレンズを携帯し、空の状況に応じてササっとレンズを変えられたら……、充実した1日と早退くらいの違いが出るでしょうね。誰だって充実した1日を送りたい。だからこそ、Anonは幅広いタイプのレンズを展開しているのです。そして、多くのゴーグルにスペアレンズが付属しているのはそのため。Magna-Tech®採用モデルならレンズ交換は一瞬です。
Anonが誇る最先端のレンズは、ベースカラーやミラー加工うんぬんという枠を超え、圧倒的にクリアな視界を提供することができます。秘密はZEISSのSONARレンズ。スノースポーツのことだけを考えて開発されたレンズで、ハイコントラスト&ハイデフィニションのため地形の奥行きや凹凸を認識しやすいのが特長です。さらに、レンズのシェイプも3タイプを展開。加えて、業界随一の防曇パフォーマンスやベンチレーションも備え、視界の鮮明さを最大限に高めます。
レンズカラー
Anonは、雪山の様々なコンディションに適したレンズを取揃えているので、自由に視界をカスタマイズすることができます。たくさん滑る人ならおわかりでしょうが、レンズの選択肢は多いに越したことはありません。
レンズを選ぶ際に、まず参考にすべきはVLT(可視光線透過率)です。数値が低いほどレンズが暗く、晴れの日に適しています。一方で、数値が高いほどレンズが明るく、曇っているときや雪が降っているときに適しているのです。
では、Anon開発チームのコメントと共に、コンディション別オススメレンズを紹介していきましょう。
強い日差し/晴天
SONAR Silver(6% VLT)は、Anonで最も暗いレンズです。晴れに適したレンズのなかで、一番人気はSONAR Smoke(7% VLT)でしょう。より幅広いコンディションで使えるSONAR Red(14% VLT)もチェックしてみてください。
幅広いコンディション
より幅広いコンディションに対応するのは、ブロンズミラー加工のSONAR Bronze(19% VLT)です。その他にも、SONAR IR BlueやSONAR Pink(共に39% VLT)、SONAR Green(23% VLT)も良いでしょう。
薄曇り/曇り/雪
赤外線ミラー加工を施したSONAR Infrared(57% VLT)は、雪が降っているときをはじめ、どんよりした日など暗めのコンディションにオススメです。似たようなVLTのSONAR Blue(46% VLT)もあります。
ナイター/室内
ナイターや室内用に開発されたのがSONAR Night(77% VLT)です。
最も多様性に優れたレンズ
グリーンミラー加工を施したSONAR Green(23% VLT)が、Anonで最も多様性に優れたレンズと言えるでしょう。だからこそ、多くのモデルで標準装備されているのです。
レンズシェイプ
ゴーグルを選ぶ際、もう1つ参考にしたいのがレンズシェイプです。Anonチームライダーの多くは、M3やDeringerに採用されているクラシックな円柱レンズを愛用しています。もちろん、M2やWM1に採用されている球体レンズを好む人もいます。それじゃ決められないって?では、M4はどうでしょうか?これまでに前例のないフレームを開発したことで、円柱レンズとトーリックレンズの両方を装着することができるのです。つまりは、あらゆる好みに対応できるゴーグルということ。
では、各レンズの長所を紹介しましょう。
円柱レンズ
水平面でのみ湾曲していて、垂直面はフラットなのが円柱レンズです。全体的なフォルムをコンパクトにすることができ、ルックスがクリーンなのも特長。また、レンズの外側にかけて薄くなっているので、視界の歪みを取除いてくれます。全方向にクリアな視界を提供するので、ツリーランなど周囲に障害物があるシチュエーションに適していると言えるでしょう。
トーリックレンズ
垂直面のカーブが水平面より大きく湾曲しているのがトーリックレンズです。レンズのカーブを人間の眼球に合わせることで、優れた視界を提供しつつ周辺視野も向上します。さらに、空気が巡回しやすい形状になっているので、レンズの曇りを防ぐというメリットもあるのです。
球体レンズ
水平面も垂直面も同じように湾曲しているのが球体レンズです。目のカーブを真似ているので、鮮明な視界を提供するだけでなく、目の疲れも軽減します。