Kilroyクルー参上
おそらくクルーの名前を聞いたことはあると思いますが、個々のメンバーについてどこまで知っていますか?
Kilroyクルーは、世界中のヤングライダーたちで構成されたタイトなクルーで、全員がスノーボードに対するピュアな心を持っています。ローカルリゾートでのクルーズからインターナショナルなコンテストまで、いつだってそのピュアな心に変わりはありません。8人のライダーは、各々が独自のビジョンを持っており、また目指すゴールも様々です。そんな彼らだからこそ、集まってセッションすると、お互いを刺激し合いながら絶妙な化学反応を起こしてくれるのです。
フィルミングからコンテスト、はたまたフリーライディングまで、彼らは行く先々でしっかり足跡を残してきます。現場レベルではもちろん、彼らの動きはSNSなどを通して世界中へ発信されているのです。彼らのエネルギーは、もちろんプロダクトにも影響を与えています。Burtonの定番ボードをKilroy仕様にカスタムしたり、Analogのデザインにも携わっています。オフィスでのミーティングでも雪山での会話でも、アイデアにあふれた彼らの言動には、耳を傾けずにはいられないのです。
では、ここで8人のライダーたちを紹介しましょう。一度読めば、彼らのライディングをディグしたくなるはずです。
ルーク・ウィンケルマン
生年月日: 2000年12月18日
主な使用ギア: Kilroy Process / Analog Blast Jacket / Analog Crux Pullover Hoodie
ノースカロライナ州で生まれ育ったルーク・ウィンケルマンは、決してスノーボードが盛んとは言えないエリアの出身にも関わらず、かなりのスキルを備えています。地元ブローイングロックからほど近いアパラチアンスキーマウンテン(ピークからボトムまでの標高差111m!)でライディングに磨きをかけたルークは、2018 Junior World Championshipsのビッグエアで2位に入るなど、コンテストシーンでもダークホース的存在として注目されています。オフスノーでは、スケートをしたり、“Yung”と名の付くラッパーの曲を聴いたり、仲の良いレッド・ジェラードとチルしたりしています。
クルーのなかで最年少のジェイク・キャンターは、コロラドのスノーボードパーク、スケートパーク、そしてウッドワードカッパーによって生み出されたヤングガンです。簡単に言えば、将来がかなり楽しみなライダーということ。2018 Burton US Openハーフパイプジュニアジャムでの優勝を見れば納得ですよね。また、スイス・サースフェーでのセッション中、ジェイクのライディングを見たダニー・デービスは、ただ「ワオ!」を連発していたのも印象的でした。そのセッションだけで2つのトリプルコークを覚えたのですから、さすがのダニーも驚きますよね……。しかも、スケートボードの腕前も相当なものなのです。
Kilroyクルーの最新メンバー、ホリス・デュプレは、ニューヨークシティにほど近いナイアックの出身です。クルーのなかでも特にジブスキルが高く、そのスタイルはILLそのもの。マウンテンクリークやビッグボルダー、ハンターマウンテンで経験を積み、その後ユタ州ソルトレイクシティへと移住し、晴れてKilroyクルーにスカウトされたのです。周囲から“ウルトラチラー”と言われるほどメローなホリスですが、スノーボードに乗れば、あらゆることをオリジナル&ユニークなスタイルでやってのけます。
Kilroyクルーの愉快なカナダ人、カーター・ジャービスは、地元のカナダオリンピックパークでスノーボードを覚えました。標高差たったの120mというリゾートで、上から下までを思い切り楽しもうと努力した結果、カーターはパークでのライン取りスキルを身につけたのです。カナダのスロープスタイルナショナルチームの次世代筆頭であり、マーク・マクモリスやマーク・ソラーズといった先輩ライダーを見て育ちました。今現在における彼の目標は、カナダ人の憧れ、ファーストフードチェーンのティムホートンズからスポンサーを受けることです。
コロラド州コロラドスプリングス出身のサイ・モーラン。キーストーンやブリッケンリッジのビッグジャンプを攻めるキッズとして、かなり前からサミットカウンティでは知られた存在でした。そのスタイルとスキルで、もう長いことBurtonライダーとして活躍しています。最近ではバックカントリーに目覚め、スノーモービルも購入し、これからは仲間たちと一緒にMentally Soundのフィルミングにも力を入れていくようです。こういったバックカントリーでの動きは、ある種の先駆者として、次世代のコロラドローカルに良い影響を与えてくれるでしょう。
マックス・ゼベは、ボルツァーノというオーストリアの影響を強く受けるイタリアの小さな町で育ちました。オーストリア?イタリア?ややこしい?まずはググってみてください。わかりやすく言うと、ドロミーティやアルペ・ディ・シウージという場所でスノーボードを始めたのです。絶景で知られるエリアで、壮大な山々に囲まれて育ったマックスですが、なぜかスキルフルなジバーに成長しました(もちろんジャンプも得意!)。まずは、「The Method Movie 2」でのパートをご覧ください。最近は、Burton Europeのお膝元、オーストリア・インスブルックをベースにしています。
スロープスタイルの神童、大塚健は神奈川県厚木市出身。その信じられないほどパワフルなジャンプ&レールトリックやパーフェクトなトリプルコークで、一気に世界中のスノーボーダーから注目される存在になりました。特に今年のX Games Norwayビッグエアでの金メダルが、瞬く間に彼をシーンの中心へと押し上げたのです。この数年での成長には目を見張るものがあり、今や世界中のトップライダーから追われる立場になりました。