アウトドアにおけるクィアコミュニティの包摂
さあ、目を覚まして!
6月がPrideキャンペーン月間であることは知っていますよね?そしてクィアコミュニティの声に耳を傾け、私たちがステップアップするタイミングでもあります。ぜひ対話を始めましょう。
アウトドアにおけるLGBTQ+の包摂の重要性に関して、まずはクィアアンバサダーや彼らの友人、社員に話してもらいましょう 。私たちにできるのは、落ち着いて、彼らが尊重されるような環境を作ることです。その前に、ちょっとクリアにしておかなければならないことがありますね。
マーケティング、ブランドイメージ、アスリートのスポンサーシップにおけるクィアの包摂について、私たちの取り組みはまだまだ十分ではありません。それゆえ、彼らが愛するスポーツを楽しむ場で自分の存在や価値が受け入れられていないと感じさせてしまっていたことも事実です。また、山の上でも屋外でも、同性愛嫌悪を封じることができていませんでした。お客様、友人、従業員から、これらのことがどれほどクィアな人々を傷つけているのか聞き、私たちは彼らにとってより良い味方になると決意しました。過去を変えることはできませんが、より良い未来のために立ち上がることはできますから。
目を向けて聞いてみよう
アウトドアにLGBTQ+のコミュニティが存在することは知っています。そして私たちには、すべての人がありのままの自分を受け入れられるような環境を作る責任があります。初めにBurtonアンバサダーや従業員の声を共有し、みなさんの声も聞きたいと思っています。
まずは対話をするため、私たちはシンプルですがとても重要な下記の質問を投げかけました。
なぜアウトドアでのLGBTQ+コミュニティの包摂が重要なのでしょうか?また、これまでの体験の中であなた個人のインターセクショナリティは尊重されていましたか?
以下は、そのコメントです。
アリ・ケニー (She/They)
クィアな人々をあえて見ないようにすることで、私たちは社会的な階層構造を強化しているのです。スノーボードやアウトドアコミュニティはいつから権力に対して従順になったのでしょうか?私たちの中には理不尽な抑圧に抵抗するマインドがあるはずです。自分らしい人生を送り、自由に創造し、自らの理想を追い求める人々を支持します。目を覚まして、ありのままの自分のアイデンディティの美しさを認めましょう。
マンディ・パークス (She/They)
アウトドアにおけるクィアやトランスジェンダーの包摂は、自分が受けいれられていること、自分の居場所があること、という2つと強く結びついています。アウトドアで自分が尊重される場所があれば、自分の経験や話し方を変えたり、あえて隠す必要がなく、ありのままの自分でいられるのです。クィアとして私は常にインクルージョンの指標を探していますし、味方として他のコミュニティのためにどうすればいいかを常に考えています。
ジェナ・S. (She/Her)
長年、アウトドアコミュニティで自分自身を表現したことがありませんでした。今、広告やテレビでクィアの人の顔を見ると、全面的に受け入れられているのがわかります。私にとっては好きなことをしながら、ありのままの自分を表現できるのはとても素晴らしいことです。ゲイであり、性別にとらわれない者として、自分のアイデンティティを認めてくれているプロダクトや人々を見極めるのは重要なのです。結局のところ、外に出れば隠れるためのクローゼットはないのですから。そして、それがあるべき姿なのです。
アッシャー・ヘンソン (He/Him)
アウトドアにおけるトランスジェンダーの包摂は、私にとって重要なことです。私はこれまで、ずっと存在を受け入れられていないと感じてきました。クィアとして、シスジェンダーやヘテロノーマルなイメージに常にさらされていると、自分がどうありたいかを受け入れるのは難しいものです。アウトドアはトランスであることを受け入れてくれ、森はありのままの私にとって唯一の安全な場所でした。トランスジェンダーへの差別が存在する世界で、木々に囲まれた安全な空間は、私の心を癒すのに必要なものだったのです。
チェルシー・ワデル (She/Her)
ゲイの黒人女性として、アウトドアで自分と同じような仲間を見るのはとても心強く、自分がコミュニティに受け入れられているのだということを実感します。ありのままの自分を知ることで本当の自分を受け入れられるので、コミュニティにおける包摂はとても重要だと思います。
ブリジット・デーリー (She/Her)
森の中やハイキングで一人でいるとき、自分の居場所がないと感じたことはありません。しかし、私がカミングアウトする前と似た感覚、つまり見つかることへの恐怖に今でも囚われるのは、映画や雑誌、広告で見てきたイメージと一致する人たちと一緒にいるときだけです。私は白人であり、ストレートと見受けられるので、そのような感覚は他のアイデンティティーを持つ人にとってはなおさら強いのではないかなと思っています。
気の合う仲間と繋がる
ブランドとしてやるべきことはまだたくさんありますが、アウトドアにおける認知、多様性、包摂を高めるために、すでに多くの素晴らしいアフィニティ・グループが活動しています。イベントやグループをお探しなら、このような人たちをチェックしましょう。
Get Out And Trek: LGBTQ+の冒険家たちの楽しいコミュニティ、Get Out And Trek (GOAT)は、アウトドアの一面を変えるために積極的に活動している組織です。トリップやフェス、アドボカシー活動を通じてクィアの人々にとってより良く、包摂的なアウトドアコミュニティを作っています。外へ出て、自由であれ。GOATであれ。
Seen Snowboarding: イベントやコミュニティへの参加を通して、スノーボードシーンにおけるクィアの包摂を促進するスノーボーダーの団体です。彼らのInstagramをフォローして、今後の活動やイベント、クィア関連のスノーボードニュースをチェックしましょう。
The Alpine Alliance: LGBTQ+コミュニティとそのサポーターのために包摂的な表現、エンパワーメント、安全な空間を作るのを目に設立された団体で、アウトドアを愛するために集まったLGBTQ+コミュニティです。彼らがアウトドアを愛するのは、差別のない場所だからであり、山はあなたが誰であろうと気にしないからです。イベントやビデオミーティングを通じて、コミュニティをサポートし、密接な関係を築いています。
コミュニティのストーリー
Prideキャンペーン月間の始まりに、私たちはコミュニティからの声を募集しました。私たちのミッションは、会話を始め、LGBTQ+コミュニティに対する認識を広めることでした。回答ありがとうございました。皆さんの正直な気持ちと共有しようとする姿勢に感謝しています。ここでは、私たちのお気に入りの経験の一部をご紹介します。
クィアの子どもたちに、何事も全力を尽くせば成し遂げられるのだということを理解してもらうのが重要です。私たちの存在は軽視されがちで、ときにその自尊心さえも奪われてしまいます。私たちは若者に力を与え、彼らがありのままの自分でいられる環境を作る必要があるのです。LGBTQの包摂というテーマは、スノーボード界において非常に重要です。一部のコミュニティメンバーは、クィアの人々が直面する課題に無知であり、彼らに注意をするとそれが怒りや敵意に変わって返ってくることもあります。スノーボードはクィアな人々にとって安全な空間ではないのです。このような環境を変えるために重要なことは、さまざまな人生を歩んできたプロスノーボーダーの姿を見ることです。スノーボードは、草の根レベルで真の多様性をサポートしていく必要があるのです。
- モンタナ・ガードナー (She/They)
この質問にはいつも憤りを感じます。スノーボードが私を押し込んだ殻について考えさせられるのです。スノーボードは、恐怖と憎しみはずっと続いていくということを私に教えてくれました。 しかし、この質問で面白いのは、そのように感じるのは常に私の選択だったということです。男友達がゲイのジョークを言ったり、男同士がキスしているのを笑ったりするのを恥ずかしく感じることを選んでいたのです。結局のところ、彼らが純粋にクィアな人々を憎んでいたり、私を侮辱したかったわけではないと思います。たいていの場合、彼らが未熟だっただけなのです。では、なぜそれが重要なのでしょうか?もちろん、子供たちがいじめられながら成長する必要がないからです、スノーボードにレインボーの旗をつけた人が自分よりも上手く滑っているのを見れば、人々はゲイジョークを言うのをやめるでしょう。
- ジャック・ヘスラー (He/Him)
雪山でフェイスマスクやヘルメットをしていると、私たちがどんな人なのかわからないかもしれません。重要なのは、私たちが一緒に立ち上がることで、コミュニティはより強固になっているということです。 山にいるすべての人は、尊敬され、安全な場所で楽しむ権利があるのです。
- ステフ・D. (She/Her)
アウトドアは、ありのままの自分を受け入れ、自分よりも大きな存在の一部であることを思い出させてくれる場所です。アウトドアで過ごすとき、私は本当の意味でのつながりを感じるのです。
- ハーリー・プルーダー (She/They)
アウトドアはあなたが何者であるかを勝手に決めつけたりしません。そして、それこそがアウトドアにおける LGBTQ+の包摂が重要な理由です。誰かのアイデンティティには、性的指向や性自認以上のものがあるのです。ゲイで有色人種のスノーボーダーの私は、私と同じような人たちに、山にはあなたの居場所があるのだということを伝えられるようになりたいと思っています。
- テニシャ・レーバーグ (She/They)
LGBTQ+の人々は、アウトドアを含むあらゆる場所で受け入れられるべきです。 包摂が実現することで、ネガティブな固定観念がなくなり、自分たちの権利を守ることなくアウトドアに存在できるようになるのです。
- ジェフ・ロースト (He/Him/His)
これは、決して企業の空約束ではなく、公平、公正、包摂に向けた長い道のりの最初の一歩です。数年にわたる取り組みになりますが、最終的には、マーケティング、ブランドイメージ、アスリートのスポンサーシップにおいて、ヘイトスピーチを封じ、多様な表現でコミュニティを盛り上げるブランドへと進化させたいと考えています。Burtonは、思いっきり楽しく過ごそうとするアウトサイダーの集団としてスタートしました。今こそ、すべての人を仲間に迎え入れるときです。