Burtonギアの開発に欠かすことのできないもの: ライダーラウンドテーブル
ライダードリブン、つまりはライダーが中心となって物事に取組むこと。
これはブランド誕生以来変わることのない、プロダクト作りにおけるBurtonのスタンスです。より良いスノーボードやバインディング、ジャケット、グローブなどを作るためには、当然のことながら特別な知識が必要です。そういった知識は、フィールドでの実体験からしか得ることができません。
Burtonライダー以上に豊富な経験を持つ人っているのでしょうか? 1年を通して、彼らは世界中を旅しています。プロダクトを酷使しながら、日々行動を共にする。ライダーだからこそ知り得ることもたくさんあるのです。そんな彼らの声を聞くため、毎年ジェイクの自宅でフィードバックセッションが行われます。プロダクト作りにおいて、これは決して欠かすことのできないプロセスです。普段は忙しいライダーたちが一同に会す絶好の機会でもありますが、あくまでメインはプロダクト。もちろん、みんなもそれなりの準備をしてやってきます。
数ある社内行事のなかでも、ライダーラウンドテーブルは特にジェイクとドナのお気に入りです。これまで様々な役割を担ってきた2人ですが、結局のところ中身は生粋のスノーボーダー。あれやこれやとプロダクトについて口を出すのはジェイクの十八番であり、ドナはレーザー光線のごとくウーメンズプロダクトの発展にフォーカスしています。ライダーだけでなく、プロダクトデベロッパーやテスター、ストアスタッフ、マーケティングディレクターなどとラインナップについて議論するライダーラウンドテーブルは、みんなが自由に意見を出し合う場所であり、遠慮なんてものはありません。どんな些細なフィードバックであっても、とても貴重なものなのです。
新しいラインナップに加え、翌シーズンのマーケティングプランもここで発表されます。みんなで確認したのち、世にお披露目されるわけです。ニューヨークのMilkでは、関係者向けのプロダクトプレビューも開催されました。プロダクトデベロッパーをはじめ、ジェイク、ドナ、チームライダーたちの努力の結晶を囲んで、みんなでお祝いするのです。
ライダードリブンとは、ライダーの話にしっかり耳を傾けること。想像してみてください。ケリー・クラークやダニー・デービスが新しいバックパックやジャケット、スノーボードブーツを手に取り、小さなディテールにまで気を配りながらテストする。そして、GOサインを出す。Burtonプロダクトのクォリティは、ライダードリブンなしでは語れないのです。