デビューはお早めに: スノーボードを通して伝える自然を愛する気持ち
子供が生まれる=プライベートライフを犠牲にすること。多くの人は、そう考えています。
「自分の好きなことをする時間なんてない!」「夢なんて追いかけていられない!」 子供ができる前の私(Burtonアンバサダーのケイト・エディガー)は、そんな言葉を聞く度に笑い飛ばしていたわ。妊娠中でも、スノーボードをすれば鳥のように自由な気分になれたし、多くの人が間違った認識を持っていると強く思っていたの。子供がいれば、人生はより深いものになるだけ。もちろん、大好きなことをやめるつもりもない。ただ、大好きなことを息子のティンバーと一緒にやるだけ!
まず、自分の人生を犠牲にする必要なんてないの。子供と一緒に楽しんじゃえば良いのよ。母親になったことは、生涯で最も素晴らしい出来事よ。確かに、生まれて間もない頃は大変なこともたくさんあった。でも、ある日最高に嬉しい言葉を聞いたの。「ママ、本当に山ってキレイだね! すごく楽しいよ!」って。息子の言葉を聞いた瞬間、自分自身もそうであるように、人生を120%楽しめるように育てていかなくちゃって気づかされたわ。
自分自身もそうであるように、人生を120%楽しめるように育てていかなくちゃって気づかされたわ。
家族揃ってスノーボードできるなんて、本当に恵まれていると思う。ティンバーが歩けるようになったら、すぐ雪山へ連れて行ったわ。それ以降は、できる限り一緒に滑りに行ってるの。もちろん我慢は必要だし、逆にそれを楽しむくらいじゃないとね(ラムネをいっぱい食べるのにも慣れたわ)。たまに、ティンバーのギアを抱えて、さらにティンバー自身もおんぶして滑り降りることもある。お昼寝タイムの準備もしないとだし、やっぱりお菓子は携帯しておかないとだし、息子のギアを持って滑る覚悟もしておかないとなの。疲れる日もあるけど、それすら楽しいと思えるようになれば、ティンバーだってもっとスノーボードしたくなるはずよね。
ある日のこと、「昨晩ティンバーに何があったの?」と勘ぐってしまうくらい、突然滑れるようになったの。恐怖心が和らいだのね。今じゃ何よりも滑ることが楽しいみたい。公園で遊ぶかのようにあちこち移動しながら、心から自然を満喫しているわ。きっと自然の美しさに圧倒されているはず。こんなに小さな子供でさえ、スノーボードが持つフリーダムの素晴らしさを実感できるなんて、ただただ驚くばかりよ。親子揃って自然に魅せられちゃっているわね。
ある日のこと、「昨晩ティンバーに何があったの?」と勘ぐってしまうくらい、突然滑れるようになったの。
もちろん誰もが自分の子供を誇りに思っているだろうけど、Burtonフォトグラファーのジェシー・ドーソンとウィスラーで撮影したときは特に印象的だったわ。スケジュールはタイトで、吹雪に濃霧、そして強風と、コンディションは最悪。ティンバーにとっては初めて訪れる山で、しかも世界屈指のビッグリゾートよ。でも、みんなで頂上へ行くことにしたの。とにかくティンバーに無理させないことだけを心掛けて。でも、心配なんてする必要なかったわ。初めての山を怖がることもなく、厳しい天気を気にすることもなく、普通に滑っていたの。それどころか興奮していたわ。私たちのグループで一番元気だったわね。逆に私たちが彼に引っ張ってもらった感じよ。何事にも挑戦し、その瞬間を楽しむべきだって教わったわ。
家族と一緒に過ごす時間って、決して忘れることのないもの。最高のスノーボード仲間ができて感謝しかないわ。これからが楽しみで仕方ないの。